明日から始めよう

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【仕事】退屈な日常

要求されるレベルが高い、僕なら出来るだろうと回された仕事。

 

僕は余計なことを言わなかった。

いつものように「はい」と無表情で答えただけだ。

その数分前に、その仕事を振られることを把握していたから。

言葉では説明出来ない、予知にも似た直感。

 

「○○のレビューを見ても、ちゃんと出来そうだから・・・」

上の人がぼそぼそとそんなことを言ってるのを聞いても。

 

心の奥底では、当たり前だろう、そんなの。

レビューで自分が誰にも負けるはずがないんだから。

 

チャンス、と思ってそれなりの力を込めたレビュー。

他の人を見ても、自分と同等以下に書けているのは、

長く触った担当の人だけだった。

どうでもいい現実。

 

月曜日は仕事初日だった。

 

自分よりも年上で人生経験豊富な、今まで見た中でも稀に見る良い上司。

けれど、普通の人だ。

 

技術と経験で僕に勝っていても、少し物事に触れただけで

構造を瞬時に理解し、攻略法を組み立てられる自分なら

すぐに追いつける。

 

そう思った瞬間「ここも退屈だな」と冷めた自分が本音を零した。

実際その上司も一日目で僕のことを評価してくれた。

 

蚤を箱に入れると、箱の高さまでしか飛べなくなって

箱から離れた後も、箱の高さまでしか飛ばなくなる。

 

ポテンシャルがどれだけあっても、活かせる場所が無ければ何の意味もない。

 

退屈な仕事をこなしていると、たまに上司が思い出したように褒めてくれるけど

「はぁ・・・全然本気出してないんですけど、ありがとうございます」

つい真顔で答えそうになる。

 

二度、周囲を驚かそうと本気を出してみたことがあった。

それは本気を出す環境が整っていたから。

 

「あ、ここ本気出すとこだ」

無邪気なボクなら、そう表現するだろう。

 

とても楽しかった。

本気を出して、結果を出す事は。

 

「完璧です」

自分が世界で唯一尊敬する上司に、そう言われても、まだ信用していない。

だって、僕はまだまだだ。

 

完璧を演じて100%を出しても、何も嬉しいことはない。

120%を出して周囲を驚かすこと。

それが楽しくて仕方なかった。

 

また完璧にこなしてしまった、そんな僕の自嘲と。

やっぱり俺が世界で一番だな、と内心ほくそ笑むこと。

 

「いつも放って置かれるんですよ」

他人事のように聞こえる、かつての自らの言葉。

 

放って置かれても、自分で自分を磨き上げて

放って置いた人達を驚かせて作り変えていく。

 

そんな自作自演にも似た舞台を、常に演じてきた。

 

時々思うのは、

そんな舞台を全て見てるのは僕だけで、

だから気づかないのだ。

 

舞台を見せられている現実に。

側で何食わぬ顔をしている自分に、常に変えられていることに。

 

全てが計算によって決められたことだとは思わない。

「考え過ぎだよ」

普通の人がしばしば、僕にそう語りかけてきても。

 

「なるほど、分からないんだ」

そう納得するだけの毎日だ。