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明日から始めよう

管理人ユウが思ったこと、感じたこと、考えたこと                                    Twitter:I_am_You4321 https://twitter.com/I_am_You4321

仕事>父親からの電話

父親からの電話のことを書いたような気がするし、まったく触れていなかった気もする。

 

うちの会社には「ヘルプ」という制度がある。

事前に他PJへのヘルプを自業務終了後に出来るかを記入する。

ただし「ヘルプ」は強制されず、何も書かなくていい。

「ヘルプ」をしないことによるマイナスは発生しない。

 

ヘルプに記入していないある日。

「すみません、よかったらでいいんですが、お休みの人が多くて進捗が悪いので○○のヘルプに入って貰えないでしょうか」と打診があった。

珍しい話だ。故にそこまで追い詰められている。

だから「分かりました、行きます」と返した。

「ありがとうございます!助かります!」

 

通常業務終了後に携帯を見ると、父親からの着信があることに気づいた。

父親から電話があることは滅多にない、故に悪い知らせである確率が高い。

すぐに電話をした。

 

父「今そっちに出張来てる、仕事終わった?」

自「うーん・・・一応」

父は案外せっかちだ。歯切れの悪い答えに突っ込まずに。

父「もうちょっとしたら時間空くから終わったらまた電話する」

自「あ、でも無理かもしんない、仕事で」

父「分かった、無理ならいいよ、とりあえず電話する」

自「うん」

そして電話は切れた。

 

自分は迷っていた。

仕事を取るか父親を取るか。

ヘルプに入れば、父親とは会えない。

父親と会えば、ヘルプできない。

 

一瞬打診を提案した人に、正直に話そうかと考えた。

「すいません、今父親がこっちに来てて電話がありました。本当に無理そうならヘルプ行きますが、大丈夫ですか?」そんなことを。

でも、答えは100%決まっている。

「家族を優先してください!こっちは大丈夫です!」

無理でも言う優しい嘘。

でも、それは自分が求める答えじゃない。

 

だから言わなかった。

そしてヘルプに向かった。

ヘルプ先で着信があった。

席を立って、外に出て掛け直した。

繋がらなかった。

ほんの少しの後悔をかかえたまま戻った。

 

ヘルプ終了後。

「いつもすみません、本当に助かってます」

「いえ、自分は大丈夫なんで」

そうだ、自分は大丈夫だ。

でも、父親は分からない。

 

それでも、結果的にこの選択は間違っていなかった。

ヘルプ先の人は助かって、父親にはまた会える。

そして父親は仕事人間だ。

仕事を優先する気持ちだって分かって貰える。

だから、これがベストな選択。

 

色んな人がいる。

お昼にヘルプを頼まれて承諾し、業務終了後に体調が悪くて無理だと言う人。

全く悪くない、むしろヘルプをしない人よりも余程真摯で真面目だ。

自分の体調を犠牲にして誰かを助けるなんて間違っている。

 

ふと、父親のことを考える。

団塊の世代の仕事人間。

そんな父親の気持ちが、今になって痛切に分かる気がした。